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ストラヴィンスキー : 兵士の物語 / イザベル・ファウスト (IGOR STRAVINSKY : Histoire du soldat / Isabelle Faust) [CD] [Import] [日本語帯・解説・歌詞訳付]

2021/10/20 発売

KKC-6402

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¥3,300 (税抜価格 ¥3,000)

ストラヴィンスキー没後50年
ヴァイオリンの女王、イザベル・ファウスト注目の最新盤は「兵士の物語」
作品当時の楽器を手に取った豪華メンバーが集結!
一人の俳優が3か国語で収録!3種類のディスク!
前代未聞のスケールでのリリース!

[商品番号 : KKC-6402] [原盤品番 : HMM-902671] [CD] [Import] [日本語帯・解説・歌詞訳付] [HARMONIAMUNDI / KING INTERNATIONAL]

ストラヴィンスキー : 
・エレジー (無伴奏ヴァイオリンのための) (1944年)
・デュオ・コンチェルタンテ (ヴァイオリンとピアノのための)
〔1. カンティレーナ / 2. テクログエT / 3. テクログエII / 4. ジーグ / 5. ディティラム〕 (1932年)
・「兵士の物語」
(7人からなる小オーケストラ版 / シャルル・フェルディナン・ラミュによるフランス語台本)

アレクサンドル・メルニコフ (ピアノ / スタインウェイ)
ドミニク・ホルヴィッツ (語り、兵士、悪魔)
ロレンツォ・コッポラ (クラリネット / B管 (1918年) 、A管 (1906年) 、いずれもビュッフェ・クランポン (パリ) 製)
ハヴィエル・ザフラ (バスーン / 1910年ビュッフェ・クランポン製)
ラインホルト・フリードリヒ (コルネット / ピストン式B管 (1906年 F.ベソン)、ピストン式C管 (1915年頃、製作者不明) 、Ratzek製ミュート、マウスピース (1900年頃、製作者不明) )
ヨルゲン・ファン・ライエン (トロンボーン / A.クルトワ製、1927年以前)
ウィス・ド・ボーヴェ (コントラバス / マルティヌス・マティアス・フィフトル製 (1748年、ウィーン) )
レイモンド・カーフス (パーカッション / すべて19世紀末〜20世紀初期製)

イザベル・ファウスト (ヴァイオリン / 1704年製ストラディヴァリウス 'スリーピング・ビューティ' )

録音 : 2019年12月&4月 (兵士の物語) 、2020年7月 (デュオ、エレジー) / すべてテルデックス・スタジオ・ベルリンでの録音

★ヴァイオリンの女王イザベル・ファウストによる、ストラヴィンスキー録音の登場。内省的な無伴奏作品「エレジー」、ヴァイオリンとピアノのための唯一の作品「デュオ・コンチェルタンテ」、そして「兵士の物語」というプログラムです。ファウストといえばどんな作品でもその核心をまっすぐ引き出す音色、精緻かつ確固たる構成力、知性、そして共演した誰もが驚嘆するアンサンブルの才。その音楽の深化にとどまるところを見せないファウストにうってつけのプログラムといえましょう。
★CDは無伴奏ヴァイオリンのための「エレジー」から始まります。現代音楽を得意としたベルギーのプロ・アルテ弦楽四重奏団の設立メンバーで、第1ヴァイオリン奏者だったアルフォンス・オンヌー追悼のために1944年に書かれた作品。ストラヴィンスキーには珍しい無伴奏作品で、内省的で厳かな哀しみが感じられる曲で、ファウストの繊細で細密画のようなタッチが紡ぐ世界に引き込まれます。
★「デュオ・コンチェルタンテ」は長年にわたりアンサンブルを組んでいるメルニコフとの共演。オスティナート風のピアノと無機的なヴァイオリン・パートの掛け合いの第1曲に始まり、シニカルな第2曲、内省的でゆったりとした第3曲、打楽器のように弾むリズムが印象的な第4曲、そして緊張感に満ちた第5曲と、様々なキャラクターの5曲から成る作品ですが、ファウストの光線のようなまっすぐな音色と、メルニコフの時に地鳴りのように、時に繊細極まりなく響くピアノのアンサンブルが見事な演奏です。
★「兵士の物語」は7人の小オーケストラ版で、テキストもラミュの台本を使用した、いわば初演当時のオリジナルの姿での録音です。注目なのが、アンサンブルメンバーの超豪華顔ぶれ!ファン・ライエン、ラインホルト・フリードリヒ、コッポラら、錚々たる顔ぶれです。そして彼らが手に取った楽器も、どれも作曲当時に作られたものから選びぬかれたもので、初演当時のサウンドがよみがえります (ブックレットにはそれぞれの奏者による使用楽器についてのコメントが掲載されており、たとえばライエンのトロンボーンは1940-50年代にコンセルトヘボウ奏者だった人物が使っていたものが突然のめぐりあわせで手にはいったものだとか、フリードリヒはまず楽器の「臭い」に慣れなければならなかったとか・・・大変興味深い内容です) 。それぞれの楽曲がもつ質感がざらざらひりひりと伝わってきて、作品の持つ大衆的で巡業するサーカスのような側面もより際立って響きます。名優ホルヴィッツの語りは、器楽アンサンブルと実に見事にリズムがシンクロしているようで、もはや語りを超えたもうひとつのアンサンブルのパートのように聞こえます。ホルヴィッツはこのプロジェクトに際しファウストから直々にオファーを受けたといいます。ホルヴィッツはか国語ヴァージョンで収録、ディスクも3種類のリリースという前代未聞のスケールでのリリースです。「兵士の物語」は、もともと第一次世界大戦で多くのアーティストたちが困窮した中、少人数で演奏でき、巡業もしやすいものということで書かれました。初演は成功したものの、当時大流行していたスペイン風邪に作曲家自身や関係者が次々とたおれ、巡業の計画は実現しなかったという、今の状況と奇しくも重なって見える背景をもつ作品でもあります。物語は、何の気なしに悪魔に魂を売ってしまった一人の兵士が、あらゆる手段を使って取引をもちかけるも、最終的には、人間が負けてしまう、というもの。人間の自由のための戦いと、演劇的にも素晴らしい音楽が、最大限に表現されています!ストラヴィンスキー没後50年の今年、最強メンバーによる録音の登場です!