ラムの大通り
ラムの大通り / 映画(ビデオ) / ブリジット・バルドー
2025/07/16 発売
“仏版マリリン・モンロー”と呼ばれたBBと、“仏版ジョン・ウェイン”とうたわれたリノ・ヴァンチュラが共演。ロベール・アンリコ監督による、古きよきハリウッドへの愛にあふれた海洋冒険活劇。BBは気まぐれでチャーミングな人気女優リンダを生き生きと演じ、劇中映画でみせるサイレントの芝居も新鮮。役のイメージは、女優クララ・ボウ。トーキーへの移行期にハリウッドで活躍し、「イットガール」という言葉を生んだ、1920年代当時を代表する“セックスシンボル”だ。またラストでBBが歌い上げる、エルヴィス・プレスリーのカバーで有名な〈愛の喜び〉も忘れがたい。映画ファンと役者がスクリーン越しに繰り広げる恋物語という点では、『カイロの紫のバラ』も思わせる。BBは本作を「私の生涯における成功作」の一つだとし、NYタイムズ紙からも「女優ブリジット・バルドーの誕生」を象徴する作品と評されるが、公開してわずか2年後、BBは芸能界を引退することとなる。
アメリカに禁酒法がしかれていた1920年代。カリブ海諸国とアメリカ南部沿岸を結ぶラム酒密輸の海上ルート、通称“ラムの大通り”が存在した。密輸船の船長コルニー(リノ・ヴァンチュラ)は、沿岸警備船から攻撃を受けて船が転覆したことで、一人メキシコの海岸に漂着。一文なしになるも、命がけのギャンブル “暗闇撃ち”に挑み、船を買うための大金を手にしてジャマイカへ。新しい船を「わが心のレディ」号と名づけ、再びラム運搬を画策する。だがある日、通り雨を避けて入った映画館で、無声映画『恋する女豹』の主演女優リンダ・ラリユー(ブリジット・バルドー)に一目ぼれ。港々で出演作を観ては、船室に新聞や雑誌の切り抜きを貼るほどの大ファンに。そのうちコルニーは大仕事を前に、キューバの浜辺で偶然リンダ本人に出会う。彼女もコルニーの情熱にほだされ、すぐ二人は愛し合うように。リンダは映画界をすっぱりとやめ、いとしい船長とともに海へ繰り出すが…。
監督:ロベール・アンリコ 原作:ジャック・ペシュラル 脚本:ピエール・ペルグリ、ロベール・アンリコ、トニ・レコーデル 撮影:ジャン・ボフティ 編集:ミシェル・レウィン 音楽:フランソワ・ド・ルーベ 製作:アラン・ポワレ
ブリジット・バルドー リノ・ヴァンチュラ ギイ・マルシャン





