(C)2008「アナーキー」製作委員会
DVD
アナーキー
INTRODUCTION
大人社会に不満を持つオレたち、オレたちに不安を持つ大人たち…。早く自分を捜し出せ。 そうしないと知らない間にむしばまれていくぜ、クセェ社会に。 今を生きる若者たちに贈る、色褪せないメッセージ。このドキュメンタリーは、アナーキーが日本中に衝撃を与えていた1980年。その頃まだ生まれていなかった今を生きる若者たちに贈られる。ちょうど30年前に、埼玉の不良が憧れだけで何も分からないクセに、勢いで結成したバンドが時代と重なり、1970代後半に世界同時多発的に盛り上がったパンクムーブメントと呼応し、日本のロックシーンと社会に与えた強烈なインパクトをメンバー自身、当時の関係者、そして彼らによって人生を変えられ、決められたアーティストたちのインタビュー、さらには貴重な映像を通して辿っていく。 【5人は時代に喧嘩を売り、凄絶に駆け抜けた!/アナーキー・ヒストリー】 1978年 埼玉で5人の不良、仲野茂(Vo.シゲル) 藤沼伸一(Gu.シンイチ) 寺岡信芳(Ba.テラオカ) 小林高夫(Dr.コバン) 逸見泰成(Gu.マリ)が集まりバンドを結成。 1979年 ヤマハ主催のアマチュアロックコンテスト「EAST&WEST」にて最優秀ボーカリスト賞と優秀バンド賞を受賞。 1980年 レコード会社の争奪戦の末2月ビクターレコードからメジャーデビュー。1stアルバム「アナーキー」は13万枚のセールスを記録したが、ある政治団体の圧力を受け発禁となる。同年、たて続けに2ndアルバム「'80維新」をリリースする。 1981年 3rdアルバム「亜無亜危異都市(アナーキーシティ)」はクラッシュのプロデューサー、Mikey Dreadを迎えロンドンのエアースタジオでレコーディング。音楽的にも高い評価を得た。その事は皮肉にもメンバーの成長にズレを生じるきっかけにもなり、「音楽」への想い、意識が微妙な変化を見せ始める。同年4thアルバム「READY STEADY GO」をリリース。 1982年 5thアルバム「ANARCHISM」、6thアルバム「REBEL YELL」をリリース。 1983年 7thアルバム「デラシネ」は名盤として批評家達に大絶賛される。 1985年 8thアルバム「BEAT UP GENERATION」は、ロックの王道としての貫録さえ漂わせる作品となる。そして悲劇は起きる。同年6月、ギターのマリが元妻を刺し、逮捕。アナーキーは活動を停止。
STORY
【DIRECTORS】 本作品は2006年にリリースされたアナーキーのコンプリートボックス「内祝」に収められている元アナーキー親衛隊で現在は映画監督の太田達也によるドキュメンタリー「アナーキー!」に追加撮影とアレンジを加えたリミックスムービーである。本作にも引用されている81年制作の8mm映画「ノット・サティスファイド」の監督でもある太田氏でなければ撮影出来なかった映像と発言はまさに真実のアナーキーを捉えている。 また、リミックスを担当した川口潤は07年にNYで行われたボアダムスの世紀のイベントを追った「77BOADRUM」の監督として一躍注目を集め、若手ミュージシャン達から圧倒的な支持を受ける注目の映像作家である。
STAFF
●監督:太田達也(「ノット・サティスファイド」) ●リミックス:川口潤(「77BOADRUM」) ●製作&プロデューサー:小林千恵、安西崇 ●アソシエイトプロデューサー:藤井隆夫、近藤順也 ●制作:ミュージック・プランターズ ●協力:キングレコード、ビクターエンタテインメント、A・R・B OFFICE、RUDE GALLERY ●製作:「アナーキー」製作委員会 ●配給:日本出版販売
CAST
アナーキー(仲野茂(vo) /藤沼伸一(g) /逸見泰成(g)/寺岡信芳(b) /小林高夫(dr))、Aggressive Dogs A.K.A. LYCAON Dog UZI-ONE、亜無亜危異親衛隊、アナーキッズ、石坂マサヨ(ロリータ18号)、イノウエアツシ(ニューロティカ)、遠藤ミチロウ、CAT(KOOL RODZ)、KYONO(THE MAD CAPSULE MARKETS)、甲本ヒロト、花田裕之、増子直純(怒髪天)、三宅洋平FROM犬式(A.K.A.Doggystyle)、THE BACILLUS BRAINS(THE日本脳炎)、Ryoji(Ryoji & The Last Chords)、吉野寿(eastern youth)ほか