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DVD
ザ・デクラインV
一作目のメンタリティに生きる若者たちのその後の行く末、精神性とライフスタイルが究極の
地下に行き着いたとき、衝撃の惨状がロサンゼルスの街を覆った。
「ザ・デクライン」第3弾にして最大級のインパクトを放つ最高傑作。もはや笑える余地はない。
2020/03/11 発売
1988年 製作国:アメリカ 収録時間:本編約86分+映像特典約85分 仕様:カラー 16:9LBビスタ 片面2層 音声:@オリジナル英語(ドルビーデジタル/5.1ch) Aオリジナル英語(ドルビーデジタル/2.0ch) 字幕:@本編日本語 特典映像: ●インタビュー映像ロングバージョン (フリー、キース・モリス、レナード・フィリップス/THE DICKIES、 リック・ワイルダー、白電球パンクス) ●「ザ・デクラインV」エクストラ (初公開映像、ガターパンクス、LAミュージアムでのパネルディスカッション、 プレミア上映時映像、サンダンス映画祭監督インタビュー) *仕様等、内容、商品写真は予定のため変更になる場合がございます。
INTRODUCTION
一作目『ザ・デクライン』から17年、前作『ザ・メタルイヤーズ』から10年、ペネロープ・スフィーリス監督がみたびロサンゼルスの音楽シーンを切り取った≪西洋文明の衰退≫ドキュメンタリー第3弾。前作のLAメタルから一転、『ザ・デクライン』で描かれたハードコア/パンクの90年代の姿をとらえた本作は、成功をおさめたバンドやミュージシャンではなく、一作目のメンタリティに生きる若者たちのその後の行く末、精神性とライフスタイルが究極のアンダーグラウンドに行き着いたパンクス、廃屋に不法に棲みつきビールをこよなく愛し社会を完全脱落したガター・パンクスに焦点を当てる。社会に対する怒り、親からの虐待、資本主義社会からの迫害、警察からの暴力、疎外感、貧困、絶望。ガター・パンクスたちはパンクロックにのみ生きる意味を見出し、同じ境遇の仲間とともに新たな家族を形成して支え合いながらその日を生きる。その人生に目的は一切ない。NAKED AGGRESSIONは「ブタ(警官)どもに死を」を演奏し、ガター・パンクスのハンバーガーは路上で小銭をせびる。 1981年の『ザ・デクライン』は既成概念へのアグレッションを爆発させ、新たな音楽、価値観の生まれるその震源地とその瞬間をとらえた。1983年、ペネロープ・スフィーリス監督は『ザ・デクライン』の世界に生きるパンクスを題材にした劇映画『反逆のパンク・ロック』(原題:SUBURBIA)を発表、そこに描かれたのが路上にたむろするガター・パンクスの生態だった。本作ではその劇映画の世界の現実の様子が映されている。音楽そのものよりもハードコア/パンクに生きる人々にスポットを当て、その極端さが行き着いた厳しい生態をとらえる。映画全篇に満ちているのは破滅と退廃と絶望である。 幾度かの映画祭での上映後、ディストリビューションを得るための営業を行うも、すべての会社から本作を配給する上で一作目および二作目の権利譲渡を条件に求められ、断ったことにより一度も商業ベースの配給がなされることなく終わった。本作はほぼ誰も観たことのない映画である。
STAFF
●監督:ペネロープ・スフィーリス ●製作:スコット・ワイルダー ●撮影:ジェイミー・トンプソン ●編集:アン・トゥルーラヴ
CAST
多くのガター・パンクス、 スティーヴン・チャンバーズ、 ゲーリー・フレド(ロサンゼルス市警察)、 FINAL CONFLICT、 LITMUS GREEN、NAKED AGGRESSION、 THE RESISTANCE、 キース・モリス(CIRCLE JERKS)、 フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)