TAKEDA MEETS TANA AGAIN / Kazuhiko Takeda Trio with Akira Tana
2015/09/28 発売
匠のギター・サウンド! ケニー・バレル、ウェス・モンゴメリー、バーニー・ケッセル... 数々のレジェンドの美しさを伝える、日本が誇るギタリスト 竹田一彦、 ''I thought about you'' に続く Waon Records 第二弾!
オーディオ・ファンの注目を集める、今回もペアのステレオ・マイクのみで録音した臨場感抜群の音像
[商品番号 : WAONCD-3020] [CD] [Waon Records]
[収録内容] 1. Somethin' Like Bags (Wes Montgomery) 2. Night Train (Jimmy Forrest) 3. Like Someone in Love (Jimmy Van Heusen) 4. How high the Moon (Morgan Lewis) 5. Corcovado (Antonio Carlos Jobim) 6. Love for Sale (Cole Porter) 7. Bluesette (Jean Toots Thielemans) 8. Our Delight (Tadd Dameron) 9. If you could see me now (Tadd Dameron)
日本が誇るギター・レジェンド、竹田一彦のWaon Recordsからの第二弾。長いキャリアの中で、リリースされたリーダー作は、本作を含めても片手に余るほど。しかし、2009年、実に23年振りに 「Live at Just in Time」 をリリースしたのをきっかけに、コンスタントにリーダー作を制作。2013年に 「I thought about You」 (商品番号: WAONCD-3010 / ASIN: B00D8VDA64)を発売。そしてここに、2年振りの新作が到着。 今回は、アメリカの西海岸を中心に活動し、輝かしいキャリアを積んだドラマー、タナ アキラ氏を迎えていることも注目。前作の江藤良人も、竹田とは世代差大きいながら、さすが若手のファースト・コールらしい演奏を聴かせてくれたが、西海岸のクールなサウンドを創り上げてきたタナのリズムはスウィング感も抜群で、切れ味も抜群。 もちろん、ギターの美しさは言わずもがな。ケニー・バレル、そしてウェス・モンゴメリーといった数々のレジェンドの粋を感じさせるギターは、これぞジャズ・ギターというもの。正に歌うようなフレーズと、ハーモニーが交わる演奏に、ベテランとしての風格も加わった演奏で、50~60年代モダン・ジャズ黄金期のような雰囲気さえも感じさせる。 そして注目は、今回もペアのステレオ・マイクのみで録音した作品であること。こうした録音の多くのものがマルチ録音によって、あとからミキシングなどでバランスをとったり修正などを施すこともある中で、本作は最良のバランスをキッチリ見極め、ごまかし、修正もきかない、正にライブ感抜群の録音によるもの。これぞジャズであるわけだが、決して易しくはないこうした手法にあって、まるでその場にいるかのような臨場感を感じさせてくれる録音にも、また味わいが感じられる。 弾むようなリズムに、オクターブ的なアプローチを交えたウェスの名曲 ''Somethin' Like Bags'' をオープニングに、全9曲。ソウルフルなジミー・フォレストの楽曲あり、意外にもラテン的なリズムでアレンジされた ''Like Someone in Love'' あり、ジョビンやトゥーツ・シールマンスといった名コンポーザーの曲も混ぜた選曲。ロマンティックで夢見心地になるラストの ''If You could see me now'' で幕を閉じるところも味わい深い。