ウン・ディア・クァルキエーラ ~いつもどおりの日 (Un Dia Cualquiera / Harold Lopez-Nussa) [CD] [輸入盤] [日本語帯・解説付]
2018/07/07 発売
キューバ人ピアニスト、アロルド・ロペス・ヌッサの Mack Avenue 移籍第二弾、ピアノ・トリオ最新作 !ルーツであるキューバを核とした路線に再び回帰 | 変幻自在、スペクタクルなピアノ演奏が全曲で堪能できる快心作 !!
[商品番号 : KKJ-137] [原盤番号 : MAC-1135] [Import CD] [日本語帯・解説付] [Mack Avenue / King International]
[収録内容]
1. Cimarrón (3:51)2. Danza de los Ñañigos (4:29)3. Una Tarde Cualquiera En Paris (to Bebo Valdes) (4:48)4. Preludio (to Jose Juan) (3:28)5. Elegua (5:06)6. Hialeah (3:32)7. Ma petite dans la Boulangerie (3:56)8. Y la Negra Bailaba (4:01)9. Conga Total / El Cumbanchero (3:39)10. Contigo en la Distancia (5:47)11. Mi Son Cerra'o (4:47)member : Harold López-Nussa (p) | Gaston Joya (b) | Ruy Adrián López-Nussa (ds)
■ キューバ・ハバナ出身のピアニスト、アロルド・ロペス・ヌッサのMack Avenue移籍第二弾、最新作。
■ キューバの重鎮ピアニスト、エルナン・ロペス・ヌッサを叔父に持ち、キューバ・ジャズシーンで注目を浴びているジャズ・ピアニストの一人。2005年モントルー・ジャズ・ソロ・ピアノ・コンペティションで優勝し、一躍知名度を上げた。日本には「東京JAZZ」やジャズクラブでの公演で何度も訪れており、その存在感をアピールしている。
■ 『Un Dia Cualquiera (Just Another Day)』と題された本作は、ベースが、前作『エル・ビアッヘ』に参加していたセネガル出身のアリュンヌ・ワッドゥからガストン・ホヤに代わって、サウンドが大きく変化。アリュンヌのヴォーカルをフィーチャーしたキューバと世界の音楽を融合するポップな展開から、キューバ人3人のトリオ編成となった演奏は、一聴、スペクタクルなピアノ・トリオに様変わり!まばゆいばかりの超絶技巧で弾きまくる展開は、正に圧巻。キャッチーなリフをパワフルに決める演奏は、上原ひろみさん以降のピアノ・トリオの一つの形ともいえますが、超高速演奏のリフをユニゾンで決めて行くテーマあり、アドリブを弾き倒すオープニングだけで、圧巻そのものです!!
■ しかし、基礎にあるのはもちろん3人の母国キューバの音楽。自らのオリジナル曲も織り込みつつ、キューバで生まれた数々の曲をアレンジ。エルネスト・レクオーナのDanza de los Ñañigos (アフロ・キューバ舞曲集ニャニゴスの踊り)や、Y la Negra Bailaba (アフロ・キューバ舞曲集そして、黒人が踊っていた)といったナンバーも収録するほか、母国のベボ・ヴァルデスのピアノの世界に敬意を払ったナンバーも。またM5“Elegua”ではヨルバの神に捧げた歌やバタ・ドラムの音楽を、ジャズのトリオ・フォーマットで表現するという試みあり、ラストはベボ・ヴァルデスの演奏にインスパイアされたものとのこと。そして、10曲目は、キューバが生んだシンガー・ソングライター、セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルスのボレロのナンバーですが、この曲は、生きる伝説オマラ・ポルトゥンドの歌唱によって影響を受けた楽曲なのだそうです。
■ キューバの情熱あり、哀愁あり、母国の音楽に再び深く立脚し、自らの基礎であるクラシック音楽の要素も時おり融合させつつ、ジャズ的な即興のピアノ・トリオで表現した一作。ちなみにタイトルが表すのは「いつもどおりの日 (Just Another Day)」とのこと。新たな展開/日常が、このあとどのように発展していくのか、楽しみです。