ザ・メッセージ (The Message / The Stanley Clarke Band) [CD] [日本語帯・解説付]
2018/07/07 発売
初リーダー作から45年、4度のグラミー受賞若手メンバーを中心にしたスタンリー・クラーク、4年振りの新作あくなき追究心と世代をつなぐ意志が結実させた一作
[商品番号 : KKE-081] [原盤番号 : MAC-1116] [Import CD] [日本語帯・解説付] [Mack Avenue / King International]
[収録内容]
1. And Ya Know We're Missing You (1:58)
Dedicated to Al Jarreau, Leon 'NDUGU' Chancler, Tom Petty, Chuck Berry, my good friends Larry Coryell and Darryl Brown
2. After The Cosmic Rain/Dance Of The Planetary Prince (6:59)3. The Rugged Truth (3:32)4. Combat Continuum (5:04)5. The Message (2:47)6. Lost In A World (5:31)7. Alternative Facts (3:46)8. Bach Cello Suite 1 (prelude) (2:25)9. The Legend Of The Abbas And The Sacred Talisman (4:03)10. Enzo's Theme (3:44)11. To Be Alive (4:52)
★ 初リーダー作リリースから45年、4度のグラミー受賞にも輝くジャズ・ベースの巨匠、スタンリー・クラークの4年振りの新作。
★ 前作『Up』は、Mack Avenueでの第一弾となり、その当時までのキャリアを総括すると同時に、LAの新しい潮流を形創るメンバーと未来を示した超大作。チック・コリアを始めとした巨匠から、同世代アーティスト、そして、カマシ・ワシントンまで、総勢20名を越えるアーティストが参加し、“ブラジリアン・ラヴ・アフェア""や“スクール・デイズ""といった往年の名曲を演奏したことでも話題になったものでした。
★ それに対して、本作は、若手のメンバーを核にした作品となりました。
★ 近年ではおなじみとなりつつある通り、スタンリーは自らのバンドを率いてツアーをし、注目の若手をフィーチャー。従来の範疇のみならず、現代のLAシーンでも再び存在感を大きく示しつつありますが、今作は、その新世代アーティストたちとの演奏。というのも、スタンリーたちは2015年、ヨーロッパのツアー途中、チュニジアでテロが起こり、足止めとなってパリに滞在。その滞在先で、3人のメンバーが楽曲を創り、数日後、ベルギーのレコーディング・スタジオに入って、録音に至ったのです。つまり、この作品は不穏な社会的な事件という偶然が原点。しかし、結果は、スタンリー自身も、<<会心の作品>>となったようです。
★ 「近年の僕の活動と言えば、スタンリーのバンドとカマシ・ワシントンのバンドを行ったり来たりなんだ」と語ったキャメロン・グレイヴス、ジョージア(グルジア)が生んだ神童ベカ・ゴチアシュヴィリ、テキサス出身のドラマー、マイク・ミッチェルとの録音。スタンリー曰く「この演奏には興奮している。作品はメンバーの創った曲も収録することができて、ファンキーで、メロディック、コンテンポラリーで、音楽的。様々なジャンルの音楽が豊かに息づいて、新鮮なものになった。このバンドのメンバーは従来のスピリッツももった若いミュージシャンだ」とも語っています。
★ 作品化に際しては、ヨーロッパからLAに戻ったスタンリーがアレンジ&オーケストレート、及び追加曲を録音。そのサウンドには、70年代初頭のリターン・トゥ・フォーエヴァーの曲をベースにして、キャメロン・グレイヴスのシンセをフィーチャーしたM2のようなナンバー、アレンビック・ベース(M5)と、アコースティック・ベース(M8)の表現の可能性を追究したナンバーを一曲づつ収録するという従来の路線もしっかり踏まえつつ、Doug E. Fresh のヒューマン・ビートをフィーチャーしたヒップなオープニングとクロージングも。また神童と言われ、ジョージア/トビリシからNYに渡ったベカ・ゴチアシュヴィリの超絶アコースティック・ピアノ・ソロも大きくフィーチャー。スタンリー曰く、「ベカは、いつかキース・ジャレットと同じような影響力のある素晴らしいソロ・ピアニストになると予知しているんだ」と大絶賛。M7のピアノなども聴きものです。
★ このメンバーは、2015年9月に来日もしているメンバーたち。数々のインタビュー・リクエストを受けたスタンリーはその時、“私の話より、バンド・メンバーの話を紹介してほしいんだ""、とも。2010年代、スタンリーが惚れこみ、世代を越えてリスペクトするアーティストとの作品です。