★クインシー・ジョーンズをして、“21世紀で、最も実りある才能をもったジャズ・ピアニスト”と言わしめ、昨年の来日ツアーのステージでも、きっちりフィーチャーされ、ジャズ・ファンのみならず、多くのオーディエンスに存在を知らしめた、アルフレッド・ロドリゲス、待望の第2弾! ★経歴を遡ると、出身はキューバ、ハバナ。正当的にクラシックの教育を受ける一方、ポピュラー・シンガーでもあり、テレビ関係の仕事でも活躍していた父親のオケのメンバーとして14歳から演奏。一方、15歳の時にキース・ジャレットの『ケルン・コンサート』と出会って即興表現に開眼。恵まれた環境に育ち、若き日から着実な道を歩んでいましたが、決定打となったのが、やはり2006年のモントルー・ジャズ・フェスティヴァル!フェスのファウンダーであるクロード・ノブスによってクインシー・ジョーンズに紹介され、すぐさま、“一緒に仕事をしよう”とオファーを受けることに。2009年、アメリカに移住し、2011年には満を持したデビュー作『Sound of Space』をリリースし、大きな注目を浴びました。 ★そして期待を集めての第2作。基本的に前作の延長線上を進めつつ、ルーツ= キューバの文化や背景に向けての意識、視線が強まっていった模様で、作品はラテン色をグッと強めた展開に。と同時に、ルーツであるキューバの様々な要素を素として、自らのフィルターを通して、他の文化、音楽との融合を綴った作品は格段にスケール・アップを感じます!!! ★サンチアゴのコンガ・アンサンブルとチャイニーズ・トランペットの音色がシンクロするオープニングを皮切りに、メシアン、ストラヴィンスキ、バルトークといった現代音楽的なものからの影響を混ぜ合わせたナンバー(M2)、西アフリカのヨルバ人の民俗信仰と、カトリック教、スピリティズムが混淆して成立したキューバ人の民間信仰=サンテリアの神に捧げたナンバーあり(M7)。一方では、ジャズ界のミューズ!エスペランサをフィーチャーする曲も。M3では、キューバのリズムを基礎とし、カリビアンのムードや、南アメリカの音楽をクロスオーバー。複雑なリズム・パターンを組み合せながらも軽やかで陽気なムードが楽しいこの曲は、鬼才エルメート・パスコアールを彷彿とさせる展開。また一方では、ティンバにミニ・ムーグを大胆に導入した革新的な挑戦あれば・・言わずとしれたラテンの大スタンダード、M6.8のようなナンバーはトリオ演奏でラフに演奏。パーカッションがダンサブルなグルーヴを巻き起こすラスト・ナンバーまで、各曲ごと、実に多彩なナンバー続き。この豊かな色彩感こそは、実力の証と言えましょう!
収録内容
1. Invasion Parade 2. Guantanamera 3. El Guije 4. A Santa Barbara 5. Timberobot 6. Quizás, Quizás, Quizás(Perhaps,Parhaps,Parhaps) 7. Snails in the Creak(Caracoles en el Riachuelo) 8. Veinte Años 9. Cubismo