CDアルバム
ベートーヴェン:英雄/「レオノーレ」序曲第2番
1. 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 《英雄》 2. 「レオノーレ」序曲 第2番 作品72a ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1) ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団(2) 録音:1952年12月8日 ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)(1) 1947年6月9日 ハンブルク(ライヴ)(2) ●「英雄」・・・LPは伊Cetraが LO-530で世界初出。キングではK20C-13(1980.9.5),K17C-9417(84.10.21)で発売。 国内CDはK35Y-42(84.10.5)で発売。同曲・同演奏音源はKICC-895(Tahra輸入盤TAH-4007)やKICC-90831(audite輸入盤21.403)でも 発売したことがあるが、今回のCDは旧Cetra音源(DISCOS制作のマスターテープ)から30余年ぶりのデジタル・リマスタリング! 「レオノーレ」序曲第2番・・・伊CetraからFE-48で発売された音源。キングでは未発売のまま、 今回、旧Cetra音源(DISCOS制作のマスターテープ)から初CD化! ●「フルトヴェングラーは『エロイカ』に対して特別の愛着を抱いていたらしい。大切なコンサートというと、 の曲をプログラムに組み入れることが多かった。確かに『エロイカ』のスケールの雄大さ、内容の濃さ、豊かさ、 ヒロイックで悲劇的な感情の高貴さは彼にぴったりであり、 他の奇数番号曲以上に十八番にしたのもうなずけよう。・・・第2楽章は全曲中もっとも優れた部分である。 冒頭のテーマは気持ちをこめすぎた嫌いもあるが、トリオのクライマックスで、黒いパッションと言いたいほど沈痛な高揚を示したり、 再現部のフガートでティンパニが苦しい意味を表出したり、160小節からの金管が胸の張りさけるような最強奏をする あたりのすばらしさはフルトヴェングラーの真骨頂といってよい。 スケルツォはフルトヴェングラー=ベルリンの典型的な表現でありエネルギーと気迫のかたまりがおどろくべき緊張力を呼んでいる。」 (宇野功芳、1984年記のライナー・ノーツより) 余白には、凄絶なパトス全開の「レオノーレ」序曲第2番(1947年)を収録。