カリフォルニアの電波観測所で働くゼインは、突如地球外からの電波信号をキャッチした。だが、ただちに上司に報告するもなぜかうやむやにされ、さらにはゼインは解雇された。秘密裏に個人で電波信号の調査を進めるゼインはついにそれがメキシコ、ユカタン半島の地上から発信されていることを突き止め、メキシコへ向かう。だがそこでゼインが見たものは地球外生命体による恐るべき人類崩壊計画だった。
チャーリー・シーンを主演に、『ハリソン・フォード 逃亡者』や『ターミナル・ベロシティ』『ウォーターワールド』の脚本家デヴィッド・トゥーヒーが2,500万ドルの巨費で作り上げたSF大作。地球外生命体と地球温暖化の要素を備えたその内容は初公開時も高く評価されたが、30年近くが経った現在、そのリアリティは計り知れないものとなっている。常に多くのSF作品がいつの時代も量産されているなか、本作の持つエンターテインメント性と現実味は今後も地球が崩壊しない限り重要性を増し続けるだろう。96年の初公開時は同時期公開だった『インディペンデンス・デイ』の巨大宣伝キャンペーンに駆逐されたかたちとなったが、本作はまさにいま、観るべき映画といえる。