メンバー: (CD1-M1): Albert Ayler(ts), Donald Ayler(tp), Charles Tyler(as), Lewis Worrell(b), Sunny Murray(ds), Recorded live at Town Hall, New York City, May 1, 1965. (CD1:M2-6, CD2:M1-6): Albert Ayler(ts), Gary Peacock(b), Sunny Murray(perc). Recorded live at Cellar Café, New York City, June 14, 1964. All compositions by Albert Ayler (Syndicore Music BMI).
タイトルを見ただけだと、単に『Bell s』と『Prophecy』を併せた2 枚組と思ってしまいますが、実は違います。LP の時代に片面のみプレスされてリリースされた『Bell s』は収録時間わずか20 分弱。これに『Prophcy』収録の5 曲を加えても60 分ちょっとにしかなりません。これなら1枚で済むはず。ではもう1枚にはどんな演奏が収録されているのでしょうか。 『Prophecy』には1964 年6 月14 日のNYC セラー・カフェでのパフォーマンスが5 曲収められていましたが、この日アイラー は他にも6 曲の演奏を行っており、それらは、2004 年にRevenant からリリースされた『Holy Ghost: Rare And Unissued Recordings 1962‐70』というタイトルのボックス・セットで初めて世に出ました。今回ESP はRevenant が発掘した6 曲も含めてセラー・カフェでの演奏をコンプリートに収録した上、さらに翌年5月にタウン・ホールで行われたコンサートでのアイラーたの 演奏を収めた『Bell s』を加えて2 枚組としたのです。 セラー・カフェでのライヴは、ゲーリー・ピーコック(b)、サニー・マレイ(ds) を加えたトリオ、すなわちこの翌月にあの『Spi ri tual Uni t y』を吹き込むこととなるトリオによるものなので、その全貌をこのCDで一挙に楽しめるのは嬉しい限り。アイラーはもちろん、マレイもピーコックもスタジオ以上に大胆な演奏を繰り広げています。