★今やイタリア随一のジャズ・レーベルと言って過言ないCAM Jazz からデビューしたクラウディオ・フィリッピーニの絶好調の第3弾! ★2011年に第一作を録音、2012年には、ファブリジオ・ボッソ、マリオ・ビオンディといった面々と来日も果たし、日本のファンの間でも人気拡大中ですが、前作『Facing North』から、着実かつ急成長を感じさせられます。 ★レーベル・プロデューサーであるエルマンノ・バッソ氏のアイディアにもよって結成されたパレ・ダニエルソンとOlavi Louhivuori とのトリオは相性抜群。言うまでもなく、ベースのダニエルソンは今やレジェンドとも言える大御所。キース・ジャレットのヨーロピアン・カルテットなど数々のバンドを歴任し、『Facing North』でも歌心と世界観溢れるベース・ラインでバンドを支えていましたが、フィンランドのオラヴィの繊細なドラミングとも好相性。本作では、オープニングの瞬間からバンドのしなやかな勢いを感じます。 ★全体としては、POP なセンスに磨きがかかった演奏。タイトル曲となったオリジナル曲を筆頭に、イタリア人らしいメロディ感覚と、牧歌的な雰囲気が、印象的。スペイシーであり、郷愁感を感じさせるコンポジションや、チェレスタの可憐な音を効果的に使った演奏の数々は、どことなく、パット・メセニー・グループの音像をピアノ・トリオに置き換えたような世界観もあります。また、そのオリジナル楽曲に織り込まれるスタンダード曲や、カバー曲のアレンジにも注目。映画『カサブランカ』のテーマ曲としてあまりにも有名なM-2や、ジョニー・マンデルのM-8、サミー・フェインのM-9 など、ノスタルジックで美しいメロディ・ラインはそのままに、スタイリッシュなハーモニーで奏でるところは、正にアーティストの個性と言えるものでしょう。 ★透明感溢れるタッチやフレージングの魅力はそのままに、スタイリッシュにしてノスタルジックなパラドックスが美しく成立する注目のトリオ・サウンド!イタリア人と北欧( スウェーデン、フィンランド) の感性が響きあう演奏。ジェイムス・カーのバラード曲“At the Dark End Of The Street”をラストにもってくる演出も素晴らしいです。
収録内容
1. Modern Times #Evolutions 2. As time Goes By 3. Poses 4. The Sleepwalker 5. Breathing In Unison 6. Night Flower 7. South Michigan Avenue 8. A Time For Love 9. Secret Love 10. At the Dark End Of The Street