★今回、彼女の代名詞とも言える作品「ゴルトベルク変奏曲」を25 年ぶりに再録音しました。2014 年のライプツィヒ・バッハ音楽祭のライヴ映像(ACC20313) が発売されていますが、シュ・シャオメイのゴルトベルク変奏曲といえば、1990 年に録音され、仏ディアパゾン誌で5 つ星を獲得した名盤(MIR048)が思い出されます。それから25 年後に録音された当CDでもバッハの音楽に対する深い理解と、驚くべき透明感で演奏されるピアノの音、あまたあるゴルトベルク変奏曲の演奏の中でも一際大きな魅力を備えた演奏です。シュ・シャオメイはこの録音に際し、老子の言葉「反は道の動なり(The Return is the Movement of Tao)」を例に挙げ、アリアに始まりアリアに終わるゴルトベルク変奏曲を生と死の循環と捉え、曲を聴き終えたあとに、「生」への希望を感じ取ることができるような演奏をしたいと語っています。