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1938年生まれ、今や、超ベテランの域に突入したデニー･ザイトリンのあくなき挑戦を記録した作品。ピアノを弾き始めたのは何と2歳の時から。ティーン･エイジャーの時にはプロとして活動し、60年代半ばにはチャーリー･ヘイデンも参加した人気トリオ作品『Live at the Trident』をリリース。またそのヘイデンとは80年代にDuo作品もECMからリリース。リリシズム溢れる演奏で記憶するファンの方も多いことでしょう。一方、ザイトリンは、人気TV 番組“セサミ･ストリート”の音楽を手掛けたり、映画音楽を手掛けていることでも有名。本作は、ピアノ、キーボード、パーカッションなどを駆使し、オーバー･ダビングなども試みたオーケストレーション作品。まるで、SFの映画の空間に迷い込んだような音楽が展開されます。どことなく、サイケデリックなものを感じるのは、ザイトリンのもう一つの顔である医者的な側面から？コンポーザー、アレンジャーとしての才能を発揮した一枚です。