2011年/フランス、ルクセンブルク、スイス、ベルギー、ロシア映画/2013年日本公開 ●収録時間:本編約80分+映像特典約3分 ●仕様:カラー 16:9LB(ビスタサイズ) 片面2層 ●音声:@オリジナル仏語(ドルビーデジタル5.1ch) ●字幕:日本語 ◆一部映像および音声にお見苦しい箇所がございますが、原版に起因するものであり、製品不良ではありませんので予めご了承ください。 ※仕様等、内容は予定のため変更になる場合がございます。 ※商品写真は見本のため変更になる場合がございます。
INTRODUCTION
社畜とは、属する組織の中で、その組織におけるルールに忠実に、一切の疑問を持たずに行動をする人間。その組織における権力や威力のあるものに依存し、その従属度合いに比例して畜度を増す。そこには倫理、道徳、モラルは存在せず、権威の価値観がすべてであり、善と悪の判断が完全欠如する。簡単に言えばロボットと同じだが、権威側からとらえれば生物的に人間であるのでロボットより細かい指示ができる分都合が良い。社畜が生まれ、培養される背景にあるものは徹底した管理・統制と、社畜化する側の生物学的な弱さ。要するに社畜は家畜の一種であり、従属する組織内でのみエグゼクティブになれる可能性を秘めた、完全に麻痺したモルヒネ漬け人間ということである。『カレ・ブラン』は管理の行く末を厳しい世界にとらえ、その環境における夫婦愛と、人間性の保持による大きな希望を提示する。また明確に「権威」を登場させず、「麻痺した人間=社畜、家畜」と、「気づいた者」を登場させることで、家畜化の原因は外的なものではなく個々の人間の意識にあるということを訴えている。
STORY
弱者が生きる余地なき社会。母親が自殺したフィリップは、孤児だけが集められた教室で同じ年頃のマリーと出会い、共に思想教育を受ける。成人した2人はやがて夫婦となリ、フィリップは、「家畜」たちに理不尽な能力テストを強いる、組織のエグゼクティヴ「社畜」として何不自由ない生活を送っていた。しかし通い合っていたはずの2人の心はいつしか冷え切り、結婚生活は破綻しかけていた。そして夫婦関係の修復を願うフィリップの脳裏に、はるか昔、母親から聞かされた野生の白熊親子の残酷譚がよぎった…。
STAFF
●脚本/監督/製作:ジャン=バティスト・レオネッティ ●製作:ベンジャミン・マモー ●製作総指揮:カミール・ハーバード・ボードン ●撮影:デヴィッド・ニッセン ●美術:ノエル・ヴァン・パリクス ●衣装デザイン:ニコル・フェラーリ ●編集:エリック・ジャクミン、アレックス・ロドリゲス ●音響:エドガー・ヴィダル ●音楽:エヴゲニ・ガルペリン
CAST
●フィリップ:サミ・ブアジラ ●マリー:ジュリー・ガイエ ●パトリス:ジャン=ピエール・アンドレアーニ ●フィリップの母親:フェイリア・ドゥリバ ●リセ:ヴァレリー・ボドソン ●ジャン=リュック:カルロス・レアル ●フランソワ・マルヴィ:ドミニク・パチュレル ●少年時代のフィリップ:マジッド・ハイヴズ ●少女時代のマリー:アデル・エグザルチョロプス